その目覚ましは何気なく古物商で買ったものだった。
一応録音機能がついているハイテクな品なのだが、
前の持ち主が「十分に堪能した」として売り払ったらしい。
「何を堪能したのだろう?」とは思ったが深くは気にしなかった。
我が家には目覚まし機の天敵たる眠り姫がいるのだから。
そこにある時計の一つとしての役目が変わったのが俺の目覚ましが故障したから。
で、せっかくだからと録音を回りの人に任せてみた。
それが、
物語の始まりだった
目覚まし機世界旅行
このSSは、「目覚ましの場所が学校以外」だったらという電波で書きつづけるSSです。
「何故場所が変わるのか?」とか理論的な説明などまったく考えておりませんので(笑)